2022年のライブ鑑賞

今年鑑賞したライブを振り返る。(残念ながら一度も生での鑑賞はできず、配信ばかりでした)

4月29日 'International Jazz Day' with Blue Note Tokyo All-Star Jazz Orchestra directed by ERIC MIYASHIRO

最近、4月30日のInternational Jazz Dayでは『Jazz Auditoria Online』として無料でライブ配信している。ちょうどGWだし、今年も鑑賞した。Eric Miyashiroさん率いるこのJazz Orchestraは、毎回有名なミュージシャンとコラボしているのだが(マーカス・ミラー師匠とも)、今年のゲストはピアニストの角野隼斗さんで、このライブで初めてその存在を知った。後半に3曲ぐらい角野さんとの共演が聴けたがこれが素晴らしかった。Pat MethenyのThe First circleやチック・コリアのSpainを演奏していた。

4月30日 黒田卓也 ゲスト 角野隼斗

黒田卓也もこのJazz DayのLive Stageに登場。そして角野隼斗さんも2日続けてゲスト出演。そこで共演したBobby Watsonの『In Case You Missed It』がめちゃめちゃ格好良かった。この日のこの演奏は、2022年に観たライブの中でベスト・パフォーマンスだった。2022年に角野さんを初めて知りましたが、黒田さんともども今後の活躍が楽しみです。


5月7日 Michel Camilo (カミロおじさん)


カミロおじさんを初めて知ったのが2011年、ニューヨークのライブハウスでした。2019年に東京で再会、その人気を実感。今回はソロでしたが定番のOn Fireの盛り上がった演奏が印象に残った。いつまでも元気にダイナミックな演奏を聴かせて欲しい。

5月12日 ゴダイゴ


幼少期から『ビューティフル・ネーム』や西遊記の『モンキー・マジック』を聴いて育った。タケカワユキヒデさんは心のベスト・ヴォーカリストの1人だし、国民的に愛されているバンドだと思う。このライブは、2020年に亡くなったオリジナルメンバーのギタリストの浅野さんの追悼ライブだった。ライブでのMCは、浅野さんへの友情とリスペクトに溢れていて感動的だった。ゴダイゴの歴史に立ち会えたと感じれたし、配信でこのライブが観れて本当に良かった。

7月11日 小野リサ


2007年に『Soul & Bossa』というアルバムをiTunesで購入して良く聴いていた。オーティス・レディングスティービー・ワンダーの曲をボサノバに料理して歌う小野さんは凄いと思った。このライブ、配信でみたのだがあんまり記憶が無い。

7月30日 Fujiロック Jack White

今年もフジロックYoutubeで観た。目当てのJack Whiteぐらいしか観れなかったが、多分今年のFuji Rockのハイライトの一つだっただろう。熱心なVF甲府のファンなので、『オークリスチアーノー』と口ずさみながら鑑賞しました。

8月23日 矢野顕子トリオ


コロナでしばらく開催のなかった矢野顕子トリオが久しぶりに登場。ウィル・リーとクリス・パーカーとの息の合った演奏は円熟しており楽しめた。
来年は生で鑑賞したいと思った。

8月28日 ロンカーター


御年85歳のベーシスト、ロン・カーターさんの演奏を観た。歴史を目撃した。

9月23日 Toku


フランク・シナトラの『Strangers in the night』がいい。Tokuさんに注目して聴いたのは2022年が初めて。

9月28日 リーリトナー&デイブグルーシン


リー・リトナーは、1990年代にフュージョングループ・フォープレイを聴いて知り、アルバムも何枚か持っている。デイブ・グルーシンさんは映画音楽を代表するピアニストだが詳しくは知らなかった。御年88歳だが、元気に演奏していた。昔映画でみた『グーニーズ』のサウンドトラックはグルーシンさんが制作しており、今更ながら無意識に彼の音楽を聴いていたことがわかったのでした。

11月19日 キャンディ・ダルファー


前回観たときはコロナ前で生で鑑賞しました。前回共演予定だった親父ダルファーが病気のため来日出来なかったが、今回は登場。
親子揃ってファンキーな演奏でした。凄い親子だと思いました。


配信のライブのおかげで、今年は角野隼斗さんを知ったし、ロン・カーターデイブ・グルーシンさんというレジェンドのライブを鑑賞することができた。コロナ感染の拡大がなければこの配信ライブの文化は生まれなかったのかも知れない。ただ、やはり音楽はミュージシャンの息づかいや表情、会場の盛り上がりを五感で感じないと鮮やかな記憶として残らないと改めて感じている。スポーツと共通するところがあります。世の中が落ち着いたら、また会場にライブを観に行きたいと思う2022年の大晦日でした。

2023年にも、音楽での素敵な出会いがありますように。