2023年のライブ鑑賞

2023年はCOVID-19がフツーの風邪になって、大手を振ってライブ会場に足を運ぶことができるようになった。待ち望んでいましたよ。
そんな今年一年のライブ鑑賞を振り返る。

1月3日 Robert Glasper Trio (Live Streaming)


グラスパーご一行は、年末年始ガッツリ稼ぎにやってきた。元旦を挟んで12月30日から1月7日まで8日間も。思わず『ユーは何しにニッポンへ?』と独りでツッコミをいれてみたが、人気ミュージシャンだもの、稼いで何が悪い、来てくれてありがとう〜。現地で観に行きたい気持ちもあったが1月3日のセカンドセットの配信をしてくれたので自宅のPCで鑑賞した。グラスパートリオは、ベース:ヴィンセンテ・アーチャーとドラム:ダミアン・リードのアコースティック・トリオ(2007年 In My Element、2009年Double Booked、2015年Covered)が一番好きなんだけど、最近このメンバーよりもDJのジャヒ・サンダースを加えたR&B/ヒップ・ホップよりのメンバーで活動していることが多い印象。ライブには何度か足を運んでいて、毎回うならされる程のクオリティで満足なんだけど、そろそろアコースティック・トリオが観たいな、と思う今日この頃です。配信で見るとこの日の演奏はあまり記憶に残っていません。2024年の来日公演できる限り出陣するのを楽しみにしています。

4月15日 エリック・クラプトン日本武道館


コロナでしばらく海外ミュージシャンの来日が滞っていましたが、今年ようやく動きが戻ってきました。クラプトンも4年ぶりの来日。個人的には実に28年ぶりにクラプトンのライブを現地で観ることができました。今回のツアーで日本での100回目の記念公演となるようですが、僕が参加したのは初日の97回目の公演です。クラプトンぐらいキャリアが長いと皆思い思いの好きな曲があると思う。この日の客の反応が上がっていたのはやはり『Layla』や、『Wonderful Tonight』でしたが、個人的にはブルースパートのギターが聞き所でした。

4月30日 'International Jazz Day' 黒田卓也 featuring 藤原さくら&井上銘(Live Streaming)

今年もGWのこの日にBlue Note Tokyoでの黒田卓也さんのライブを無料配信しており、有り難く拝聴しました。ゲストには売り出し中の女性シンガー、藤原さくらや、ギタリストの井上銘が出演。藤原さんのパートで演奏されたジャクソン5の"Never can say goodbye"がとても良かった。藤原さんの独特の低音のハスキーボイスなかなか味があって良いです。

5月21日 斉藤和義(YCC県民文化ホール)

新譜Pineappleをひっさげてやってきてくれました。なぜか、山梨公演は休日、祝日に組まれているので、今年も参加で皆勤賞を継続できました。斉藤和義のライブの魅力は下ネタ織り交ぜたゆるいMCとハイクオリティの演奏のギャップが凄いところ。この日もロックンロールパートの疾走感もさることながら、弾き語りバラッド”泣いてたまるか”は素晴らしく印象に残りました。


8月22日 J-Squad (ビルボードライブ東京)

J-Squadは、トランペッターの黒田卓也さんを筆頭に国際的に活躍するミュージシャンで結成されたバンドだが5年ぶりに活動を再開、ちょうど夏休みを取れたので観に行けた。サックスの馬場智章さんは今年映画Blue Giantで主人公の演奏するサックスを担当し認知度が高まっておりこのライブでもその活躍を紹介されていました。これまでに発表している2枚のアルバムからの曲のほか、新曲も披露していたので新しいアルバムも楽しみです。

10月18日 UA (ビルボードライブ東京)

UAのヴォーカル、パフォーマンスが好き。デビューの頃から注目されていたシンガーだったが、2000年のAJICO、2006年のCure Jazzを聴いてからそのヴォーカルの表現力に魅了されるようになった。発売と同時にネットで申し込んだが、一瞬で正面の良い席は埋まっており、なんとかステージの脇の席が取れた。この日のUAは素晴らしく声がでており、鳥肌が立つほどソウルフルな歌唱だった。特に良かったのは、『Harlem Blues』、そしてアンコールでの『微熱』のアコースティックバージョン。隣に座ったUAのライブに通い詰めている女性(多分同年代)の方と話したが、やはりこの日のパフォーマンスが優れていたことが確認できた。20年以上愛聴しているUAを生で観たのは初めてだったので感激した。そして彼女のベスト・パフォーマンスのライブが聴けたのは、今年最高の体験だった。UA、また観に行きたい。

フジロック (フジテレビOne録画)


コロナ禍で、毎年無料で配信をしてくれていたフジロックですが、今年は配信がストップし、そのかわり9/29-10/1に有料チャンネルで完全版が放送された。ラインアップの中で『The Strokes』と『アラニス・モリセット』は観てみたいと思ったので、1ヶ月だけスカパーの番組に加入して録画した。まだゆっくりと見れていない。The Strokes、好きなんだけどやはり生で観たいなと思った。


コロナの3年間は我慢の日々でしたが、今年は4回会場に足を運ぶことができた。UAを生で鑑賞できたことは幸せだったし、改めてライブ会場で見ると鮮やかな記憶として残ることが実感できた。来年も素敵な音楽と出会って、ライブで鑑賞できますように。